食品安全管理

H.S.

食品安全管理部
食品安全管理課

2019年入社 | 理工学部 生命科学科 卒

※取材当時

入社前のことを教えてください

大学では生命科学科に所属し、酵母菌を用いた研究に没頭していました。この研究はがん化防止のための基盤研究として非常に有意義なものでした。就職活動当初は研究内容と親和性の高い製薬メーカーや食品メーカーを中心に活動していましたが、大学の先輩に日本アクセスを紹介されたことがきっかけで会社説明会に参加しました。説明会では、地方の小さなメーカーの商品を全国に広めた事例を聞き、食品流通という業界の社会的意義を実感しました。さらに、そこで出会った先輩社員の明るく親身な人柄に惹かれ、「この人たちと一緒に働きたい」と思い、入社を決意しました。

現在の仕事内容を教えてください

食品安全管理部 食品安全管理課で、各営業部門の担当をしています。日常的な業務として食品表示や商品規格書の内容確認や営業担当・お客さまからの食品安全に関する問い合わせ対応を行っています。また、食品安全関連の法改正があった際には、全国の営業担当者や関連部署に向けた情報共有や勉強会を実施し、食品安全リスクを事前把握・回避する取り組みも行っています。またグループ会社の食品安全業務にも取り組んでおり、グループ会社の食品安全担当者と連携し、食品安全に関する勉強会や年2回の定期訪問監査、社内規程の改定等のフォローを行っています。

仕事の魅力を教えてください

食の安全に関わる「最後の砦」として、世の中に貢献できているという実感があります。食品安全関連の法改正では「知らなかった」は通用せず、人の命に関わる責任を伴うため、法改正や記載内容の確認を常に行う必要があります。また、メーカーの工場監査では、自社だけでなく取引先の品質向上にも寄与でき、「日本アクセスが来てくれて助かった」と感謝の声をいただくこともあります。営業や物流を経験してきた自分だからこそ、相手の立場を理解したうえで、安全管理を進められる点にやりがいを感じています。

成長を実感できていることを教えてください

以前の部署の上司や先輩から「困ったらH.S.に聞こう」と言ってもらえるようになったことが、自分の中で最も大きな成長だと感じています。今の部署に異動した当初は、食品表示や法令内容の知識がほとんどなく、ひとつひとつの問い合わせに対して「これで合っているのか」と不安を抱えながら、上司や先輩社員に確認していました。判断を誤ると会社としての信用に関わるため、「わからないことをわからないままにしない」ことを常に意識していました。その後食品表示検定(中級)やJFS-A/B工場監査員研修を受け、技術を習得し、社内新規・拡大事業の支援チームや社内規程・ルール制定、改廃対応など積極的に業務に携われるよう立候補し、少しずつ自信を持って回答できる場面が増えていきました。今では営業や他部署の社員から直接相談を受けることもありますが、「以前は確認していた内容も、今では自分の言葉で正確に説明できる」ようになったと実感しています。こうした積み重ねが、「困ったらS.Hに聞こう」という言葉につながっているのだと思います。

今後の目標を教えてください

部署の重要性や価値を、改めて社内に示せる存在になりたいと思っています。食品表示や法改正の情報共有は、一見すると誰にでもできる業務のように思われがちです。しかし実際には、法改正や規格変更などの最新情報を常にキャッチし、自らの知識を更新し続けなければ正確な判断はできません。この努力が、結果としてお客さまやメーカー、そして消費者の安全を守ることにつながっています。また、現場の営業やメーカーの方と接する中では、「これはできません」ではなく「どうすれば実現できるか」を一緒に考えるようにしています。守るべきルールの中で最善の道を見つけ出す――その積み重ねが、部署としての信頼を高め、会社全体の価値向上にもつながると考えています。これからも知識と経験を磨き続け、“現場にも寄り添える食品安全のプロフェッショナル”として部署、そして自分自身の存在感をさらに高めていきたいです。

最後にもう一言!うまくやる

「そこまで細かい情報はいらないよ」「ダメな理由じゃなくて、どうすればいいのか知りたいんだよ」――そんな声を受けるたびに感じるのは、“うまくやる”とは妥協することではなく、相手にとって最適な答えを導くことだということです。食品安全の仕事では、法律やルールを正しく守ることが第一。でも一方で、現場の方々が「どうすれば実現できるか」を知りたいという気持ちも痛いほどわかります。営業時代の経験があるからこそ、相手が何に困っているのか、どんな言葉なら伝わるのかを考えながら、できるだけ前向きな提案を意識しています。「できません」ではなく「こうすればできます」。そう言えるようになることが、私の思う“うまくやる”であり、その積み重ねが、信頼される食品安全管理者への一歩だと感じています。

MY WEEKLY SCHEDULE

H.S.の一週間のスケジュール表