入社前のことを教えてください

野球が大好きで、チームの中心として中学まで練習に打ち込んでいました。高校・大学では「自分でお金を稼いでみたい」という気持ちから居酒屋などの接客アルバイトに熱中し、お客さまと話すうちに、人と関わることの楽しさを知り、自然と誰とでも話せるようになりました。今振り返ると、この時期に“人との距離感”や“コミュニケーションの柔らかさ”といった自分らしさが形づくられたように思います。
就職活動では「どんな人たちと働きたいか」を軸に企業を見ていました。そんな中、大学のゼミの先輩が日本アクセスを紹介してくれたことをきっかけに食品卸業界を知り、説明会などで多くの社員の方と話すうちに、「裏方でありながら人を支える仕事」に惹かれました。いくつかの会社を受ける中で、日本アクセスの社員の方々が一番柔らかく、人の温かみを感じられたことが決め手となりました。

入社から現在までのキャリア変遷を教えてください

現在の仕事内容を教えてください

日本アクセスの新事業の柱を担う仕事をしています。「次世代ビジネス営業部」は、食品卸業界の中でも新たな販路であるEC領域を切り拓くというミッションを持って2019年に設立された部署です。その中で私は、三温度帯物流という当社の強みを活かしながら、ECにおける新しい流通の仕組みを形にするという業務に携わっています。具体的には、①ECサイト運営企業様への商品や販促の提案、②自社ECショップ「Smile Spoon」の運営・商品仕入、③ECビジネスソリューション「SMILE ACCESS」の推進。主にこの3つの業務に携わっています。とくに2024年度に立ち上げた新たなサービス「SMILE ACCESS」においては、サービスの設計から運用の構築に部署全員で取り組みました。この「SMILE ACCESS」では、ドロップシッピング（無在庫販売）やEC物流代行など、これまでの卸の枠を超えた新たなビジネスモデルにてサービスを展開中です。柔軟な発想と、日本アクセスならではのネットワークを掛け合わせ、“日本アクセスだからこそ実現できるECの価値”を形にしています。

仕事の魅力を教えてください

この仕事の魅力は、まさに新しい流通の仕組みを自分たちの手で創っている実感があることです。社内公募で手を挙げ、2022年に次世代ビジネス営業部へ配属となりました。当初は思うように数字も出せず苦労の連続でしたが、一つひとつ仕組みを整え、社内外のパートナーと連携を重ねていきました。2019年に当時6名で発足した部署が、今では30名の規模の部署にまで成長し、売上も拡大しています。それぞれに強みを持った個性豊かなメンバーが在籍しており、メンバーが一丸となって、サービスの提案・展開に取り組んでいます。
「Smile Spoon」「SMILE ACCESS」といった新しいECモデルを通じて、メーカー様や得意先様、そして社内の多くの部署がつながっていく――その瞬間にやりがいを感じます。まだ完成形ではありませんが、ゼロから新しい価値を生み出す挑戦の中で、「次世代」という言葉通りに新しい日本アクセスの形をつくっているという誇りがあります。

成長を実感できていることを教えてください

これまでのすべての経験が、今の自分を作っていると感じます。入社直後は埼玉の物流センターで受発注や出荷オペレーターを担当し、モノが動く仕組みを徹底的に学びました。その後、関東や東北で営業を経験し、地域ごとに異なる商習慣や得意先様との関係づくりを通して“仲間と一緒に業務を推進していく力”を身につけていきました。そして現在のEC事業では、その二つの経験が確実に活きています。「SMILE ACCESS」で提案しているドロップシッピングの仕組みも、物流と営業の両方を知っているからこそ自信を持って説明できるサービスです。部門を超えての業務調整やチームのメンバーと協働していく中で、個人としてだけでなく事業をリードしていく力も求められるようになりました。これまで積み上げてきた“現場の理解×提案力×推進力”のすべてが線でつながり、今の成長を支えています。

今後の目標を教えてください

まずは今、推進役として携わっている「SMILE ACCESS」をしっかりと確立させることが目標です。足場を固め、来期にはさらに多くのお取引先に利用いただけるよう拡大していきたいと考えています。一方で、ECビジネスは日々進化を続けています。AIや新しいテクノロジーの登場によって、きっと今はまだ見えていない商売の形が生まれてくるはずです。その時に柔軟に対応し、いち早く新しい価値を提案できる存在でありたいと思っています。
現在は「SMILE ACCESS」において部門を越えて連携を進めていますが、そこから生まれる小さな“気づき”や“違和感”を次の挑戦の種にしていきたいと思っています。変化を恐れず、未知を見つけて形にしていく——それが自分らしい成長であり、日本アクセスの次の未来を切り拓く力になると信じています。